和光学園創立80周年を迎えるにあたり
奥平康照
和光学園理事長
和光学園の創立は1933年ですから、もうすぐ80周年を迎えます。
その80年間の日本社会は、敗戦までの戦争の時代を第1期(1945年まで)、戦後改革の時代を第2期(1950年代中頃まで)、経済成長の時代を第3期(1970年代まで)、そして情報社会化・グローバル化の時代以後を第4期と分けてみると、日本の歴史の中でもまれに見る波乱の時代であり、急激な変貌の時代だったことがわかります。
いま私たちは第4期にあり、この期はすでに、少なくとも20年以上を経ています。しかし情報化・グローバリゼイションが、社会と個人の生活に何をもたらしているのか、またそれにどのように対処すればいいのか、私たちは安定した見解をまだ得ていません。消費化・情報化・グローバル化の真っただ中で生きている子ども・若者にとって、何がほんとうに必要な教育なのか、見定めることができていません。
これまで和光学園は実験学校・実験大学であることを任じてきました。その精神をもって、この世界史的な大転換の時代を正面から受け止め、大胆にして多様な実践的試みを大事にすること、それが私たちの学園に求められていることであると思います。