6年生は山梨県にある瑞牆(みずがき)山の麓でキャンプを行いました。テントを張って、食事も自分たちで作る本格的なキャンプです。

キャンプ委員を中心に、より充実したキャンプになるように、夜も会議が持たれます。

山頂は2230mの瑞牆山の登山にも挑戦しました。大人にとってもなかなか険しい山です。

がんばって登った頂上からの眺めは格別です。


せっかく登ったのに、おりるのが残念。

疲れた体に、自分たちで作ったラーメンがしみわたります。

コロナ禍のキャンプで、様々な制約がありましたが、子どもたちに育つものが大きかったです。学校通信の文章も合わせてご覧ください。
<合宿・キャンプで育つものの大きさ>
みずがきキャンプで、食材をキャンプサイトまで届けてくださり、毎年お世話になっているM商店のお母さんが、「このような時期に送り出してくれる和光の父母の皆さんがすごいですね。保護者と先生方の熱意ですね。」とおっしゃっていました。本当にその通りだと思っています。
梅雨明け前の合宿(キャンプ)では、ずいぶん雨に打たれた学年もありました。大変な想いもしましたが、長年みずがきキャンプのキャンプサイトの管理人を務められているFさんのことばがとても印象的でした。
副校長「きのうの夜は雨に降られてしまって大変でした・・・」
Fさん「そうだったねぇ。でも、雨の防ぎ方を学んだり、山の中での雨だったり、子どもたちにとって良い経験ができたんじゃないのかね。」
そのことばにハッとさせられました。雨が降るとなかなか大変です。子どもたちも、私たちも雨に降られたくないと願っているのですが、合宿での出来事の一つ一つが子どもたちにとってはかけがえのない体験なのです。大変なことを避けたいのであれば、山登りだって、そもそもキャンプに行くことだってやめれば良いのです。でも、そこでしか経験できないこと、そこだから経験できることがあり、そのために私たちはわざわざ“大変な”想いをして出かけるのです。6年生のキャンプでは、初日の「生活点検」ですべての班がテントのフライシート(雨よけのシート)を開けたまま夜の散歩に出かけて行きました。ご想像の通り、フライシートを開けたまま雨に降られてしまうと、テントの中に降りこんで、中がぬれてしまいます。その夜6年生は大雨に見舞われました。登山靴を濡らしてしまう子どももいました。そういう“失敗”をしながら、翌日の生活点検では、すべての班のフライシートが閉められ、コンロ台の雨対策、濡れてしまうと困るものへの対策等、しっかりと考えて行っていました。
登山中に、(登山が嫌いな子どもから)「なんで山登りなんかするんだよー!」と聞かれました。よくある質問ではありますが、今年はなぜかとても考えてしまいました。どのように答えたか、何を考えたのかはここには書きませんが、その子とのやり取り自体が良い時間だったなと思っています。
3年生以上は、例年とは異なる2泊3日の行程としましたが、たった3日間の中でも子どもたちの中に育つものの大きさを改めて感じました。帰宅後に、我が子がなかなか合宿(キャンプ)のことを語らずにもどかしい想いをされているご家庭も少なくないと思います。しかし、子どもたちは確実に2泊3日の充実した体験をしてきています。その体験が“ことば”になるまで、ゆっくりと待ってあげてください。 くり返しになりますが、コロナ禍での宿泊行事にご理解とご協力をいただきましたことを心より御礼申し上げます。
