3年生 国語 「かげおくりのよくできそうな空」

3年生の国語の時間は、あまんきみこさんの有名な作品「ちいちゃんのかげおくり」を読み進めています。今年は両クラス場面ごとに作品を渡していき、ひとつひとつの場面をじっくりと子どもたちと読み深めていくことを大切にしています。
この日はちいちゃんのお父さんが出征する場面を読もうと思っていたのですが、子どもたちが教室の外を見て「ねえ!今日めっちゃ空が青いよ!」「これがかげおくりのできそうな空なんじゃない?」と担任に訴えかけてきました。
実はこの前の時間に「かげおくりのよくできそうな空だなあ」というお父さんのセリフから、「それってどんな空?」と疑問が子どもから出て授業の中で話し合っていました。
これはチャンスだなと思い、少し予定を変えて「よし、じゃあやってみよう!」とみんなで外にくり出しました。
自分の影を10秒間まばたきしないで見つめる子どもたち・・
「あっ!見えた!」
「すごーい!ほんとに見えた!!」
「白い何だか怖いモヤッとしたの見えたよ!!」
子どもたちは、初めてやるかげおくりに興味津々の様子。
本文に書かれてあるような、1人だけでなくみんなでかげおくりを始める子どもたちも出てきました。
この体験の後、子どもたちから「黒じゃなくて白だったのがびっくりした!」「きねんしゃしんだなあ、って言っていた本当の意味分かった」と作品に書かれてある「かげおくり」がどういうものなのか、実際に体験することで物語の中身をより深く理解していった様子でした。