さよなら小さないのち、さよなら大きないのち

3年生は総合学習で『カイコ』の学習をしています。5月下旬から、毎日クワの葉をあげ、フンを掃除し…と、丁寧に育ててきました。
蚕はグングン成長し、沢山のクワの葉を食べました。最初はおっかなびっくりだった子どもたちも、育てるうちに愛着がわいてきました。
そして、ついに繭玉を作り始め・・・全頭が繭玉の中に入りました。
先週、一人の子どもがこんな”あのねノート”を書いてきました。
「かなしいアノネ。 今日、うちのマユをれいぞうこ、いや、れいとうこに入れました。なんと言うざいあくかん…。 なみだが出てきた! 見たくないー。 さよなら小さないのち。さよなら大きないのち。」
学級通信で紹介されたこのノートに、担任の先生がコメントを寄せていました。
「Cからこんなかなしい”アノネ”がとどきました。おうちで育てているカイコのまゆをれいとうこに入れたときのきもちがよくわかります。今までていねいにおせわをして大きくなってきたカイコが、やっとまゆを作ったのに、人間が糸をとるためれいとうさせちゃうなんて、たしかにざいあくかんはあるよね。カイコも家畜といって、人間がやくにたてるために育てる生き物なんだ。(みんながたべている牛やブタも家畜)小さいけどみんなと同じ大きな命、ムダにしないよう、しっかりべんきょうしよう!」
引き続き『カイコ』の学習は続きます。命を見つめ、価値観が揺さぶられる・・・それが和光の総合学習です。