「激動の2学期でした」 ~終業式、子どもたちの発表~

和光小学校 校園長ブログ
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20日は2学期の終業式でした。各学年の子どもたちから、2学期を振り返っての発表があります。

1年生は両クラスから8人が出て話しました。緊張して小さな声になってしまうと、聞いている全校の子どもたちが息を潜めて耳を傾け、相手に気持ちを向けるということはこういうことなのだと感じました。

「アイヌデーで料理を作って食べたこと」「コマを回せるようになった」「みんなで(2年生の)劇を見たのが楽しかった。みんなで(国語で)ぱなんぺ(の話)をしたのが楽しかった」「(算数の)じゅうらしっくぱーく、すごく速いのができてうれしかった」「鉄棒が苦手だったけど体育をはじめてだんだん成長したなと思う」「いちょうまつりで友だちとうちわづくりをしたのが楽しかった」「前まで友だちがいなかったけど、なつめさんが友だちになってくれたから友だちができてとてもうれしかった」

2年生は2組の人たちが二学期俳句を発表しました。学習、活動の節目に五七五で表現しています。

「プールでね、およげるようになったんだ」「九九だよね、三のだんだよ はやくちだ」「おうさまは こえが大きく うるさいな」「むずかしい かんじのテスト がんばるぞ」「がんばった みんなのげきが せいこうだ」「パンづくり カチカチパンが フワフワに」「あらうまだ はげしくおどる たのしいな」

3年生はけん玉に取り組んでいます。技を見せてくれる人たち、と声をかけると、学年の半分以上の人が前に出てきました。「とめけん」「飛行機」など難しい技も披露してくれました。11月の東京韓国学校との交流でも膝の使い方などを伝授していたことを思い出しました。「もしかめ」は4番まで、歌に合わせてやり続けることができる人がたくさんいて、低学年の子どもたちは釘付けになっていました。

4年生は2人が振り返っての発表をしました。「激動の2学期でした。」と話し始めたじょうくんは、いちょうまつりのこと、多摩川の学習でグループ活動をするとき、もめることもあってたいへんだったけれど、何とかグループでの発表ができて良かった、と結びます。もう一人(すみません、名前を失念しました)の人も、総合学習多摩川でグループ研究をし、伝える会3年生やおうちの人に伝えることができたことがよかった、と話しました。

5年生、かじゅさんは社会科で米作りをしたことを振り返ります。「田植えをして収穫した米、精米しみんなでおにぎりを作った。」と。そうやくんは、いちょうまつりのこと。うどん作りは失敗することもあって難しかったけれど成功してよかった、と話しました。

6年生はやはり沖縄学習旅行のことでした。夜の学級集会でみんなで討論し、戦争や平和のことを考えた、とゆうとくん。ゆうごくんは、フィールドワークをしたこと、3年ぶりに座間味島に渡り、座間味の海で泳ぐことができたことが心に残っている、と語りました。

この2学期も、一人一人の子どもたちのこころに刻まれる学びが豊かに展開されたことを感じる発表でした。

子どもたちの発表に先立ち、先生を代表して、と私からは以下のような話をしました。


おはようございます。

今日は2学期最後の日です。そして、もうすぐ2019年が終わります。

今年1年を振り返ったとき、私のこころに残っている2人の人のことをお話しします。

1人は、124日アフガニスタンという国で銃撃されて亡くなった中村哲さんというお医者さんです。

15年ほど前、私が所属する研究会に中村哲さんに来てもらってお話を聞きました。中村さんは子どもの頃から昆虫が好きで、珍しいチョウが見られるかもしれない、と思ってパキスタンという国へお医者さんとして行ったそうです。その後アフガニスタンへ行って治療を続けますが、雨が降らないで畑の作物がまったく作ることが出来なくなる大干ばつに襲われ、たくさんの人が亡くなりました。清潔な水と食べ物があれば治る病気でも亡くなってしまう人たちがいることに心を痛めた中村さんは、井戸を堀ることを思いつきます。その後15年以上にわたって畑に水を送る用水路を建設し作物をたくさん育てることが出来る手助けをしています。

私がお話を聞いたのは井戸掘りを始めた頃でした。お医者さんでありながら現地の人たちの暮らしを守るためにどのようにすればいいかを考えて活動していて、すごい人だと思いました。

アフガニスタンという国は、まだ銃で襲われたり爆弾を仕掛けられたりするような不安定な地域ですので、中村さんも十分に注意をしていたのですが、襲われてしまいました。日本の人たちにとっても、アフガニスタンの人たちにとっても、たいへん大切な人が、このような形で命を落とされたこと、ほんとうに残念で悔しくて仕方がありません。

生前中村さんは息子さんに、大切にしている3つのことを話していたそうです。

1つめは、家族はもちろん人々の思いをくみ取ること

2つめは、物事にとって何が必要であるかを見きわめること

3つめは、その必要なことのために行動を起こすこと

なのだそうです。

この話を聴いて、もう一人今年こころに残っている人のことを思い出しました。

それはグレタ・トゥーンベリさんというスウェーデンの16歳の女性です。

グレタさんは、今年の9月、地球温暖化を防ぐための行動を起こして欲しい、と国連で世界中の人たちに向かって話をしました。12月には世界の環境を考える会議でも話をしています。自分たちの利益だけを考えていると、やがて地球の温暖化が進み、たくさんの災害が起こる、ということを一生懸命訴えました。

若い人がこれからの地球環境のことを考えていっしょうけんめい訴えている姿を見て、心を打たれるとともに、私たちは今どういう行動を起こさなければならないのか、を真剣に考えなければならないのだと思いました。

2学期の最後に、もう一つみなさんにお伝えしたいことがあります。

和光小学校の映画ができました。去年1年間、テムジンさんという会社の人が和光小学校の授業や活動などを撮影し、映画に仕上げてくれました。題名は校歌の中のことば「あこがれの空の下」です。

今日の夕方、鶴川駅のそばの和光大学ポプリホールで初めての上映会があります。おうちの人といっしょに観に行く人もいることでしょう。

私も仕上がったものを観るのは初めてなので、とても楽しみにしています。

では、2学期のこと、今年1年のことを振り返りながら、来年1月、またみなさんに会うのを楽しみにしています。


クラウドファンディングのお願い

和光小学校の1年を追ったドキュメンタリー映画「あこがれの空の下」ができあがりました。20日、和光大学ポプリホールにて行った第1回の学内上映会には120名を超える方々のご参加をいただきました。ありがとうございました。

NHKの番組を多く手がけていらっしゃるテムジンさんが、和光小学校に通い続けて撮影、編集を行ったこの作品、教員とはまた違った視点で授業を見つめ、子どもたちを見つめ、和光小学校のを描いています。

12月の上映会に参加できなかった幼稚園、小学校の保護者のみなさま、和光学園関係者のみなさまに向けて、第2回上映会を予定しています。

2020117日(金)1230~  1700    (ともに開場は30分前)

この日も二部制とします。子どもたちも保護者の方といっしょに参加できます。

どうぞみなさまお誘い合わせの上、お越し下さい。

もう一つお願いがあります。この作品はスポンサーがついているわけではなく、制作費のためのクラウドファンディングを募集しています。まだまだ目標額に到達していません。どうぞ多くの方に広めていただき、クラウドファンディングのご協力もいただきますよう、重ねてお願い申し上げます。

詳しくはHPをご覧下さい。  URL:子どもが教育の主人公.jp

ではみなさま、よいお年をお迎え下さい。

和光小学校の資料一式を無料送付いたします。

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