休校中でも手作りの教育、子どもたちがつながりあう学級通信 ~学級通信のタイトルに込めた担任の想い②~

和光小学校 校園長ブログ
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3か月に及ぶ休校期間が、ようやく終わろうとしています。
私たちも突然の休校措置に戸惑いながらの日々でしたが、まさかこんなに長く子どもたちが学校に来ないことになるとは、始まった当初は誰も予想ができなかったことでした。
ご家庭でお子さんを見ていただくことになり、お仕事との関係など保護者のみなさまには大変なご負担をおかけしています。

3月末、新学期の始まりが遅くなることがわかった時から、家庭の中でも学習を進める方法を模索し、4月初めには教材や動画のオンライン配信が可能かどうかのアンケートを取らせていただきました。難しいご家庭には端末などの貸し出しをしながら、「家庭学習資料サイト」を活用してご家庭での学習を進めていただいています。
和光小学校は“実感を持って学ぶ”ことを何よりも大切にしています。子どもたちにも“本物”との出会い、“人”との出会いから学ぶことの価値を伝えたいと、日々の学習を進めてきました。このような和光小学校が教育づくりの中心にしてきた「直接の出会い」が、このコロナ禍で奪われてしまいました。一方で、長期にわたって家庭で過ごさなければならない子どもたちにどのように学習を保証するかが喫緊の課題として迫られる中、オンラインでの学習を行わざるを得ない状況になっていたのも現実でした。
教員たちが何度も協議を重ね、和光小学校が大切にしてきた「学び」に少しでも近づけるような学習を、ということが確認され、名称も「ネットを使った学習」として、各学年が準備をすることになったのです。

4月当初は5月連休明けの学校再開が予想されましたので、ネットを使った学習は復習を中心に、技術工作科や音楽科では一部新しい単元をおうちでやってみよう、という内容で配信しました。
緊急事態宣言が5月末までに延長されることになり、3月の残り課題を含め新年度の学習も配信することにしました。夏休み期間中の補講日などを設けたとしても、これ以上の足踏みは子どもの学びを奪ってしまうことになるのではないかと考えたからです。本来なら新しい教材と新鮮な出会いをし、仲間とともに学びあうことで広がりや深まりを生んでいくのですが、少しでもそのような学びに近づけるよう、各学年で教材研究をし、動画作成をしました。

つながりあう、ということでは、4月、新担任との出会いをするための「オンライン面談」を行いました。その中で、子どもたちどうしが出会いたい、という声が多く寄せられ、5月には「オンライン朝の集い」を行うことにしました。長い休校で生活リズムが乱れてきた、という心配の声が届けられたことも、朝、みんなで集うことの必要性を感じたことです。
ただし、1年生は入学したのち、直接出会うことを大切にしたいと考え、行っていません。
小学生なので、保護者の方のご協力なしには行うことができず、保護者のみなさんにはオンラインの「テスト」にも参加していただきました。一度にクラス全員が集うのは限られた時間の中では無理がある、ということで、最初は3つか4つのグループに分け、子どもたちは週に1回朝の集いに参加することになります。私を含めネットに不慣れな教員たちは、学習会を行い少しずつできるようになっていきました。
オンライン上での集いは、当初は予想もつかず、果たして成立するのか、という心配もありましたが、始めてみるとパソコンの画面上ではありますがお互いの顔を見ることができ、いつもの教室での朝の会のように、発表や友だちへの質問なども行われ、時折笑い声も聞こえてきます。最終週は、学年によっては何回参加してもいいとしていて、クラスの半数以上の子どもたちが集っていることもありました。
このようなオンラインでの朝の集いもいよいよ終わりです。来週からはリアルに集い、友だち、先生を身近に感じながらの学校生活が再開します。感染防止に取り組みながら、できる限りの教育活動を追求したいと思っています。
引き続き各ご家庭には多大なご協力をいただくことになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

小学校も4月から学級通信を配信しています。
各担任が通信のタイトルに込めた想い、ご紹介します。
<  >は、担任が学級通信で紹介したことばです。

1年1組 「きろろあん」
1年生はアイヌの勉強をし、いちょうまつりでは自分で刺しゅうをしたマタンプシ(はちまき)とテクンぺ(手甲)を着けてアイヌの踊りを踊ります。<アイヌのことばで“楽しい”とか“うれしい”という意味です。みんなでいっしょに学校生活を楽しもう!という想いをこめて>

1年2組 「さんぽ」
和光小学校の周りにはみんなで一緒に散歩に行きたいところがたくさんあります。<今はなかなか外に出られないけど、のんびり散歩しながらいろいろ見つけたいなって思いで「さんぽ」って名前にしました。> 暑くなってきましたがみんなで出かけられるといいですね。

2年1組   「ぼちぼちいこか」
<関西弁で「ゆっくりいこう」という意味です。今、世界や日本で大変なことが起こっていていろんなことに不安になったり、焦ってしまう人もいるかもしれません。でも大丈夫。ゆっくりゆっくりいこう。><頑張りすぎず、少し肩の力を抜いて、自分のペースで「ぼちぼちいこか」。> 担任もよく使っているそうです。

2年2組 「ハオハオ好好」
2年生は生活べんきょうで「世界の〇〇」に取り組みます。おうちで見つけた物を持ってきて交流し、そこから学習が広がっていきます。<中国語のいいね!にあたる好ハオからつけました。たくさんのいいね!があふれるクラスにしたいと思います。> 担任は中国語をたくさん覚えたのかな?

3年1組 「あそび~む・し」
<3年生は「あたらしいこと」がたくさんある学年です。><あたらしいことはどれも楽しいことばかりだよ。><3年1組の隣には「草やね屋上」があってすぐに遊びに行くことができます。> ぼくらのからだのすみっこに~♪と始まる『あそびむし』の歌にぴったりの3年生です。

3年2組 「ハズム」
<学校という場所がすごく魅力的で毎日楽しく過ごせるところになってほしいと思っています。みんなの心が“ばずむ”ようなクラスにしていこう♪そして「ハズムリズム PUFFY」の歌詞にもあるように、クラスの誰かがみんなに話したいことがあったら、紅茶を飲むときのように、ゆったり暖かい気持ちで聞きあえるようなクラスになったらいいな~>

4年1組  「アシアト」
<「足跡」は「人が歩いて行った道筋」や「その人が成し遂げてきた記録」を意味します。><1人1人進む道、進み方、進んだ先も様々あるでしょう。そんなみんなと一緒に歩んだ先で振り返った時、どんな”アシアト”があるのか・・。自分たちが刻んだ”アシアト”を大切にしたいという想いでつけました。>

4年2組 「歩いて行こう!!」
<実はね、私は和光小学校で4年生を担任するのは初めてなの。だからね、いっしょにゆっくり歩きながらいろんなこと見つけていくのが楽しみなんだ。みんなは何が楽しみかな?> 鶴小では4年生を受け持ったことがありますが、多摩川の学習は初めてだそうです。

5年1組 「らん♪らん」
学級通信では「らん♪らん」に込めた想いをシリーズで伝えました。<「①楽しいひびきだから! ②こちょうらんという花があって、その花言葉は「幸せを運ぶ」だそうです! ③らは、漢字の良から生まれたひらがなです。より良い方向へ向かっていきたいな、と思っています。」>

5年2組 「おもしろやほー」
<子どもたちは本当に「面白い」です。その面白さをみつける、みとめる、受け止められる大人でありたいと思います。大森み神楽の唄の中で「面白やホー」という囃しことばが何度もうたわれます。そんな思いで通信のタイトルにしてみました。> 5年生は岩手県衣川村の「大森みかぐら」を踊ります。

6年1組 「命こそ宝」
<「命こそ宝」は沖縄の方言ではありませんが沖縄の人たちが戦中と戦後を通してつかみとったとても大切な言葉です。>< 「命こそ宝」は沖縄本島北部に浮かぶ伊江島の阿波根昌鴻(あはごん しょうこう)という農民 が書いた本のタイトルです。> 阿波根さんのこと、「命どぅ宝」の歌詞についてシリーズで伝えました。

6年2組 「誇らしゃや」(ふくらしゃや)
<琉球古典音楽の「かぎやで風節」の歌詞からとった言葉です。「今日ぬ誇らしゃや 何にぎゃな喩る 蕾で居る花ぬ 露行逢たぐとぅ」『今日の喜びを何に例えて表せばいいものか、まるで花の蕾に露がついて花開くようだ』><みんなで学ぶ喜びを大事にしたい、一人ひとりの成長や活躍をみんなで喜びたい、という思いを込めました。>

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