1学期の終業式が行われました。

1週間前になりますが、1学期をしめくくる終業式がありました。新型コロナウイルスの蔓延により、全校で集うことはできずに放送でとなりましたが、各学年の子どもたちが1学期をふり返って話してくれました。一部を紹介します。
「うんどうかい、かってうれしかったです。らいねんもかちたいです。がっしゅくでは、山のぼりはちょうじょうが見えたとき、めっちゃとおくに見えたけど、すごくあっというまにのぼれました。ちょうじょうがどんなけしきかワクワクしたからだと思います。2がっきも、どんなたのしいことがあるのか、ワクワクしています。(2年生)」
「もう終業式ですね。5月の運動会で、4年生ははじめてのリレーがありました。1組にまけてしまったけど、来年はバトンのわざをみがいてかちたいと思います。7月は合宿がありましたね。楽しかったことも、つらかったことも、ぜんぶいい思い出になったのではないでしょうか。コロナで大変な一学期だったけど、楽しい夏休みをすごして、二学期また元気に会いましょう。(4年生)」
次に学校長からの話がありました。
「おはようございます。今日は2022年度一学期の終業式です。もう2年も前から新型コロナウィルスが拡がり、マスクをしなければならない不自由な生活が続いていますが、残念ながらこの終業式の日も学級閉鎖となって学校に来ることができないクラスが5クラスあります。一ヶ月ほど前には感染者数も少なくなってきていたのですが、7月に入り急に感染する人が増えてきました。ウィルスは少しずつ変身していくので、これまでよりも移りやすいものに変わってきたそうです。ちょうどみなさんが合宿に行く頃だったので、合宿に参加できなかった人もいて、ほんとうに残念だったと思っています。また、合宿先で具合が悪くなって途中で帰らなければならなくなった人、合宿から戻った後、体調を崩した人もいて辛い思いをしたのだろうと胸を痛めています。ウィルスへの感染は誰にでも起こる可能性があることなので、そんなに恐れることはないと思っていますが、体調を崩した人は早くよくなって、明日からの夏休み、みなさんが元気で楽しい毎日であることを願っています。
もう一つ夏休み前にみなさんに伝えておきたいことがあります。和光小学校では、「からだ、こころ、いのちの学習」を1年生から6年生まで行い、自分のからだは自分だけの大切なものであることを、みなさんはよく知っていると思います。自分のからだの周りには見えない“境界線”があります。バリアのようなものだと思うとわかりやすいかもしれません。その“境界線”から断りなく入ってくること、殴る蹴るの暴力はもちろん、優しくさわることも「いやだ」と思ったり「何か変だな」と感じたりするような触り方は許してはいけないということを覚えておいて下さいね。たとえ仲のいい友だちでも、大好きなおうちの人でも、「今はいやだ」とか「そこは触られたくない」ということがあると思います。誰かの“境界線”を越えてからだに触れようとするときには、「いい?」と聞けばいいですね。その時、相手が「いや」と言ったら、相手が決めたことを“尊重”しなければなりません。“尊重”というのは相手のしてほしいこと、してほしくないことをわかって、その人とその人の気持ちを大切にする、ということです。“尊重”というのは、自分にとっても相手にとっても大事なことなのです。そして、相手が「いいよ」と言ったらお互いに“同意”したので大丈夫、ということです。自分が「いいよ」と言わないのに、“境界線”を越えてくることがあったら、「いや」「やめて」と言うことが大切です。それでもやめないときには、すぐに逃げる、大声を出すということができればいいのですが、それができなくても自分が悪いわけではありません。そういうことがあったら、おうちの人や先生などに伝えて下さい。自分が嫌だったことを聞いてくれる人たちを「安全ネットワーク」と言います。「安全ネットワーク」とは、自分が安心できる3人~5人の大人で、自分がどんなことを話しても、ちゃんと信じて、自分の安全を守ってくれる人たちのことです。自分にとって「安全ネットワーク」になる人は誰か、考えておいてください。その中の一人は、家族以外の人を選んでおいてくださいね。自分のからだを大切にする、“境界線”から無理やり入ってくる人から自分を守ることは夏休みに限らず、いつも、大人になってもずっと大切なことだということ、覚えておいてくださいね。
9月にはみんなが集まって二学期をスタートできることを心より願っています。
2022年7月26日 北山ひと美