2018年度 劇の会、閉幕!
今年も3学期の大きな行事の一つ、劇の会が終わりました。
4年生と6年生が作り上げた劇を、1~3年生、5年生のみんなとおうちの方たちとで観ながら、演じる側と観る側、全員で楽しんだとても贅沢な時間でした。
それぞれの劇を少しずつ紹介します。
4年1組 「不思議の国のアリスたち」
ある日、遠足に来ていた子ども達。
目の前に突然しゃべるウサギが現れて、着いていくとそこは不思議の国のアリスの世界!
不思議の国のアリスの登場人物たちと出会いながら、子ども達は女王とトランプ勝負をすることになり…?
舞台裏では「楽しむぞー!」「おおー!」という掛け声が。その通りに、演じている方も観ている方も沢山笑いがこぼれる楽しい劇でしたが、『時間をなくしているのは僕たちじゃない!」と女王に訴えるアリスたちのセリフに少しドキっとする場面もありました。
4年2組 「赤ぞうきんちゃん」
おばあさんの家に看病に行く女の子がかぶっているのは赤ずきん…じゃなくて赤ぞうきん?
その女の子の前に突然、桃太郎が現れ、りんごを売る魔女が現れ、小人にオオカミ、鬼まで!最後にはプリンセス達も現れて…
沢山の童話の登場人物が出てくるドタバタ劇。舞台の大道具は木のみという少ない設置数の中で、子ども達は舞台を大きく使いながらその世界を堪能させてくれました。
途中にアクシデントがありながらも最後まで演じきった4年2組の子ども達には大きな拍手が送られました。
6年1組 「みんなが知らない白雪姫
誰もが知っている「白雪姫」のお話に出てくる、魔女。彼女はもともと優しい女王だった。
そんな彼女がなぜ魔女になってしまったのか。そして、魔法の鏡との切ない関係とは…
白雪姫の母の視点で描かれたお話を基に起こした脚本で演じた6年1組。
優しい女王が魔女になっていく姿はトリプルキャストで見事に演じられ、魔女を翻弄する3人の姉妹は悪どさたっぷり。ゲネプロで演じた時には自分たちで沢山の改善点を見つけ、ゲネプロから本番の間1日で12分も内容を増やしましたが、キャラクター達は一段と色濃くなり、低学年の子ども達も夢中にのめり込む大作になっていました。
6年2組 「夢から醒めた夢」
冒険がしたいという夢を持つ少女。夢の案内人が叶えてくれたのは、もう死んでしまった女の子と1日だけ入れ替わる「冒険」。
たどり着いた霊界空港は黒のパスポートを持つ人を地獄へ、白のパスポートを持つ人を天国へ振り分ける場所。そこにいるデビルやエンジェル、灰色のパスポートを持つ人たちと出会い、少女は様々な生き方に触れる…
かなり難しいテーマを持つ物語でしたが、それを二人の女の子と不思議な空気感を持つ夢の案内人を中心に演じた6年2組。理不尽な理由で死んでしまった子どもたちなどシリアスな場面もありながら、何人もの夢の世界や、デビルとエンジェルのキャラクターなど、笑える場面も用意されていたり、そこにいた全ての人たちに良く伝わる劇になっていました。
また、エアテニスの効果音、暗転中のBGMなどを自分たちで作り出したり、出演しながら裏方を頑張っている子ども達もいました。劇に関わるものは全て自分たちで作る6年生。6年1組でも同じように音響と照明を子ども達が担当していました。
関わる全ての子ども達が沢山の葛藤を乗り越えながら本番当日まで作り上げた劇。
観客が加わることによって、また一段と昇華されたものになっていました。
自分の劇を伝えきった子ども達と4本トータルで約150分の劇を観ながら一緒に作り上げた子ども達全員に大きな拍手を送りたいと思いました。