校園長ブログ「そのせんの緑陰小話」

つながる・・・・

《第48回》親和会広報誌を読んで

 今年度の和光鶴川小学校親和会広報誌「こもれび」が発行されました。どこまでも続く青空の写真をバックに、白い雲が「つながる」と描いています。テーマは「つながる~20年そして未来へ」です。今年度和光鶴川小学校は開校20周年を迎えました。同時にこの一年、私たちは3.11とも向き合ってきました。20周年の集いで帰ってきたたくさんの卒業生とその父母たちと久しぶりに語る中で、また3.11以降何度も被災地支援に東北を訪れるたびに「人と人とがつながる」ことの意味を感じる一年でもありました。広報誌「こもれび」は、その「つながり」を見事に企画・編集した内容になっていました。

 鶴川小学校も14回卒業生を送り出し、私たちも近年、学校を語るときに卒業生の今の姿から学校の魅力を紹介できるようになってきました。うれしいことです。「こもれび」にも三人の卒業生の記事が紹介されています。一期生の飯田君は「自分が感じたことをいかなる手段をもって相手に伝えるか、表現のたいせつさを知り、その術を獲得できたことが、私にとって和光で得られた一番の財産です。」と語っています。その飯田君は、今美術教師です。六期生の渡邊さんは「ある会社の管理職の方が『自分でいろいろ将来に役立つことを勉強して、自分で出したアイデアを創造して展開していける人が一番欲しい人材だ』と話されていました。それを学べる環境にあるのが和光なのかなと思います。」と話してくれました。その渡邊さんはいま幼稚園の先生です。同じ六期生の岡村君は、現在沖縄の大学四年生です。鶴小で民舞とりわけエイサーと三線に出会い、今沖縄の文化を研究しています。毎年沖縄学習旅行に駆けつけてくれて子どもたちの活動に協力してくれています。彼は「こもれび」に投稿してくれています。「和光鶴川小学校は私に将来のビジョンを見せてくれた場所です。・・・私は自分が何をしたいかという部分と正直に向き合って生きてきました。私が和光鶴川小学校で見つけたもの、それは『自分自身』です。」と書いてくれました。岡村君は、小学校の教師を目指して卒業後も大学院に通うそうです。

 この三人の卒業生に共通しているのは、「和光鶴川小学校で自分を見つけ、見つめ、そして自分作りをしてきた」ということです。そういえば沖縄25周年の集いで、素敵な沖縄民謡を演奏してくれた和光小卒業生の伊藤さんが「自分のアイデンティティは和光です」と語ってくれたこととつながります。卒業生の姿から「今、求められる子どもたちにつけたい力」が見えてきます。人間が人間らしく成長していくこと、それは何よりも自分自身に対する肯定的な感情と、それが多くの人々とのつながりの中で育てられたこと、自分と社会が豊かにつながっているからこそ、自分らしさが発揮できることであること。この和光教育の真髄を親和会広報誌から改めて学びとることができました。

そのせんの緑陰小話アーカイブはこちらです。

http://www.wako.ed.jp/k2/about/teachersblog.html

日時: 2012年1月30日 10:59

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