大地を踏んではねる!第29回 鶴小 秋まつり①

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11月14日(土) 第29回「鶴小秋まつり」が行われました。今年度、初めて鶴小を会場にした全校行事でしたが、無事に終えることができました。毎年、一日開催で、午前中は子どもたちのお店がならぶ「まつりの広場」、午後は全国の民舞をおどる「おどりの広場」で構成されますが、今年は感染対策として規模を縮小し、午前中に「おどりの広場」のみを行うことにしました。2回に分けて、その様子をお伝えします。

打ち上げ花火で、秋まつり、はじまる!

11月の半ばでしたが、最高の天気でした。オープニングを飾ってくれたのは、3年生・4年生の太鼓達人の子どもたちです。この達人を選んだ太鼓好きな子どもたちが、学校再開から練習してきました。指導は、親和会の太鼓サークル「鶴っ鼓座」のお母さんたちです。

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まつりの始まりにふさわしく、元気いっぱいにたたいてくれました。

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副校長の成田先生は、挨拶の中で「今年、みんなが取り組んでいる踊りの地元の地域では、コロナの影響で、お祭りが中止になりました。自分たちの生活と深くつながりのあるお祭りが、できないということは、大変残念な事です。何のために人はお祭りをするのでしょう。何のために踊るのでしょう。そんなことも考えて、今日の鶴小の秋まつりをおもいきり楽しんでほしいと思います。」と話しました。そして、

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「景気づけに、打ち上げ花火を上げたいと思います!」というと、どこに置いてあったのか、さっと花火をセットして火をつけました。

ヒュ~~!

全員が青空に高く上がっていく花火を見上げると、「パン、パン!」と光りました。大きな歓声で会場はつつまれ、おまつりが始まったのでした。

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2年生「今別荒馬」(青森県)

トップバッターは2年生です。「今別荒馬」は青森県津軽地方の今別町に伝わるねぶたまつりの踊りです。地面から力をもらいながら力強くはねること、馬の頭を大きくふることでしっぽをはねあげることを大切にし、「荒々しい馬」を目ざしてきました。

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太鼓の音を待ってましたとばかりに、小さい馬が動き出し、大きく跳ねました。

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馬をふる前に、ぐっと力をためますが、大地からエネルギーをもらっているのが、見ていてよくわかりました。

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今年は現地に行けませんでしたが、現地と同じように練り歩き、何度も踊りました。だんだん汗がにじみますが、踊れば踊るほど、子どもたちの踊りは大きくなっていきました。

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踊り終わると、肩で息をして、とても誇らしそうにしていました。

 

5年生「大森み神楽」(岩手県)

岩手県衣川村に古くから伝わる「大森み神楽」は神楽舞台で3人で踊られています。錫丈(しゃくじょう)と扇を両手に持ち、回転の動きと沈み込んだところから高く伸び上がる動きが、踊り手にとって気持ちのいい踊りです。手作りの錫丈と扇を巧みに扱い、伸びのある踊りを目指して練習してきました。

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秋の空に、神楽うたが、ひびきました。そして、太鼓がなってもじっと構えています。その集中は、会場を静かにさせました。

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静から動へ、踊りが始まると体を全部使って躍動します。

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体が大地に沈みこみ、次の瞬間、高く舞うと同時に、扇が美しく回転します。下級生は、どうやってるの?と、じっと5年生の扇まわしを見ていました。

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とても複雑なおどりですが、授業時間だけでなく、休み時間の自主練習でも仲間で教え合ってきました。全部で5つの型をみごとに踊りあげました。さすが5年生です。

 

1年生「アイヌのおどり」(北海道)

アイヌは、自然のひとつひとつにカムイ(神)がやどっていると考え、動物や木々を大切にし、自然と共にいきています。アイヌ文化の学習を通して、ウポポ(うた)や物語を楽しんだり、かんたんな言葉にふれながらおどりを踊ってきました。マタンプシとテクンペのししゅうは、紋様や糸の色を自分で選び、1針1針ていねいに作りました。丸木舟のおどり、弓のおどり、キツネのおどり、バッタのおどりなどを踊ります。

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秋まつりの前に、北海道の阿寒からアイヌの広野さんと渡辺さんが、鶴小に来てくれました。広野さんは、1年生の目の前でサケをさばいて「チェプオハウ」という鮭汁を作ってくれて、渡辺さんは、トンコリという楽器の美しい音色を聞かせてくれました。そして、その時、習った踊りが「弓のおどり」です。すっかりみんな、狩人になりきっていました。

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「ふしぎなとりのおどり」は、4人組で、交互に向き合っておどります。すれちがうのが、とても楽しいおどりです。

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「バッタのおどり」は、背中を平らにして、腕と足を大きく動かして、バッタになります。とてもかわいいバッタの大発生になりました。

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最後は、「きつねのおどり」。猟師から、はねて逃げながら、時々おしりをふってからかいます。校長先生が猟師になって出てくると、みんないっそううれしそうにはねて、おしりをふります。1年生は、すっかりアイヌの世界を楽しんでいました。

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伝統文化の素晴らしさを体で理解する

秋まつりが終わって、1年生のお家の方からこんな感想が届きました。

「成田先生のまじめな話からの・・・花火!この状況で秋まつり開催まで進めてくださった先生方の思いや、楽しみに練習してきた子どものうれしさが、歓声から伝わってきて、感動しました。最初は踊りを恥ずかしがっていた我が子でしたが、本番の本気の踊りを見て、伝統文化の素晴らしさを体で理解したのを感じました。非常に短い準備期間だったと思いますが、絵本で登場人物の気持ちを考えるところから、実際にアイヌの方の話を聞いて、食文化に触れ、踊りをおどったり、本物の演奏を聞いたり、刺繍を自らして衣装を用意したり・・・ていねいに学ぶ機会を作ってくださったおかげだと思いました。家に帰ってからもずっと踊っていて、4年生の長い棒を家のおもちゃでまねて作って、まねて踊ったり・・・。すっかり気分はアイヌの子でした。ありがとうございました。」

子どもたちはしなやかに、そして力強く、活き活きと踊ります。それは、リズムを刻み、体を動かす心地よさや楽しさだけでなく、その地域の文化を感じ、好奇心を働かせ、楽しむ力が育っているからだと感じます。その地域の文化の中に、踊りは息づいています。鶴小の子どもの踊りは、この学校の文化も作っているのだと改めて思うのです。(その②に続く)

 

(撮影:金子怜史)

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