大地を踏んではねる!第29回 鶴小 秋まつり②

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今回の秋まつりは、鶴小のグランドで行う初めての全校行事となったため、感染防止の観点から参加者の密をどう避けるのかが、大きな課題でした。子どもたちの観覧席は、自分の椅子を並べて間隔を広くとりました。そのため、外部参加者を制限し、卒業生の参加のみとしました。また、保護者の参加制限は行いませんでしたが、観覧席の集中を避けるため、グランドと校舎ベランダの一部を指定観覧席とし、自分の学年の時に優先的に利用できる場所を設けました。各家庭の協力で、入れ替わりはとてもスムーズに行えました。本当にありがたかったです。さて、秋まつりの後半、3年生、4年生、そして6年生の紹介をしたいと思います。

3年生「寺崎はねこおどり」(宮城県)

宮城県桃生町は、見渡す限りの水田に囲まれた米どころ。この町で300年以上も前から踊りつがれているこの踊りは、秋の豊作を祝う人々の踊りです。「うちばやし」や「馬鹿ばやし」は、稲を刈って束ねて積み上げるなどの一連の動きが表現されています。手踊りの「献ばやし」にもとりくみました。

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両手には、自分の好きな色で染めた扇を持ち、体いっぱい使って踊ります。「ハイ!」「ソレ!」というかけ声が、気持ちよく響きました。

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一つ一つの動作に意味があって、「ドドキテサ!」というところは、俵を結ぶ動きです。結びきった時、扇がビシッと止まってカッコいいのです。また、「ばかばやし」では、太鼓のはやさが、だんだんはやくなっていきます。子どもたちは、それが楽しくて、一生懸命、扇をさばきます。それでも、決めるポーズはくずれません。おどりが自分のものになっていることがわかるのでした。

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3年生は、毎年9月、宮城県桃生町に行って、地元のお祭りに参加しています。有志の参加ですが、半数くらいの家庭が現地に集まります。そこで、「はねこおどり保存会」の方から指導を受け、地元の方と一緒にはねこを踊るのです。今年は、お祭りが中止になってしまって行くことはできませんでしたが、担任の先生から現地の様子を教えてもらったり、保存会の方の踊りを見せてもらったりして学んできました。

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練り歩いて15分!踊り終わるころには、汗が出ています。最後に扇を高く上げて終わった時、会場から大きな拍手がわきました。

 

4年生「中野七頭舞」(岩手県)

中野七頭舞は、岩手県三陸地方の小本に伝わる踊りで、七つの道具で構成されています。「先打ち」「谷地払い」「ナギナタ」「太刀」「きね」「小鳥」「ささらすり」の七つの道具から、子どもたちは自分の好きな道具を選び、道具を作って踊ってきました。本番では七つの踊りのうち「チラシ」「横ばね」「切り合い」」「三足」の4つを踊りました。

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ぐっと腰をおとし、大地をしっかり踏んで踊ります。これをずっと続けるのは、本当にたいへんなのですが、よく頑張りました。

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「先打ち」は、先頭に立って進む先を、ビシッと指し示します。「谷地払い」と「きね」は、道具を回転させながら進みます。「太刀」と「ナギナタ」は、動きのキレが引き立ちます。「小鳥」は、弓を持ち、「ささらすり」は、ほっかむりにお面をつけて、笹と扇をもって道化役を演じます。七つの道具の中から何を選ぶのかに、その子どもらしさがうかがえます。また、下級生は、今から何の道具にするか考え始めます。

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今年は、練習期間が短かったため、どの学年も完成するか心配しましたが、朝練や休み時間の自主練習でおどりを磨いてきました。自主練習なのに、参加する子どもはとてもたくさんいます。毎朝、体育館から太鼓の音が聞こえていました。4年生は、2週間毎日、朝練に取り組んでいたのでした。

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最後は「三足」です。足さばきがはやく、体の方向転換も多いのですが、それでも目線は高く、道具の先を見ています。とてもカッコよく、踊りに対する意識の高さが伝わります。4年生らしく、元気いっぱいに踊りきりました。

 

6年生「鶴小エイサー」(沖縄県)

エイサーは、もともと沖縄県の旧盆の先祖を送る踊りです。今は沖縄各地の青年たちが、その技と集団の美を競い合うものとなり、ますます盛んになっています。6年生は「ダイサナジャー」「仲順流り」「久高マンジュウ主」「いちゅび小節」「豊年音頭」「唐船ドーイ」の6曲を踊ります。

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自分で化粧をしたチョンダラーのフェーシ(かけ声)で、6年生のエイサーがはじまりました。その声の大きいこと。全員で打ち鳴らす太鼓が入り、はじめからすごい迫力です。

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今年は、沖縄学習旅行のあとの秋まつりになりました。沖縄をくぐった6年生のエイサーは、行く前のものとちがいます。それは、沖縄で戦跡をめぐる中で、何度もエイサーを踊り、そのたびに証言者やガイドの方の様子を肌で感じ、仲間とエイサーをおどる意味を、自分の中に確かに持っているからではないか、と思うのです。また、内間青年会の方と一緒に踊ったことも大きなことだったでしょう。踊りの中で子どもは変わっていく。いろんなものを取り込んで、自分の芯を太くしていくのだと思うのです。

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エイサーは、だんだんテンポの速い演目になっていきます。そのたびにフェーシは大きくなり、全員の太鼓の音は、一つになっていきました。

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6年生のエイサーが終わると、会場から大きな拍手が起こりました。チョンダラーがグランドを走り回り、さらに拍手は大きくなります。

終わったと思ったら、また、三線の演奏がはじまりました。ここからが鶴小の秋まつりの風物詩、卒業生やお家の方がエイサーに飛び入るのです。待ってましたとばかりに、太鼓を持ち、輪の中にどんどん集まってきます。「唐船ドーイ」をみんなで踊り、まつりは最高の盛り上がりを見せました。

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大盛況の中、こうして、今年の秋まつりは終わったのでした。

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民舞を通して、子どもたちは 心と体にとても大切なものを育んできた

6年生のお家の方からこんな感想が届きました。

第29回目の秋まつりをありがとうございました。我が家にとっては、上の子の時から数えて、9回目となる最後の秋まつりとなりました。晴天の秋空の下、思いっきり踊る子どもたちの姿を見て、「ああ、鶴小で6年間過ごせて、本当によかった!!!」と心から思いました。1年生のアイヌの踊りから、一つずつ踊りを心と体でくぐって、お兄さん、お姉さん達が踊る姿を見て「次は荒馬なんだ!あれを踊りたい!はねこを!七頭舞を!み神楽を!エイサーを!」と憧れと期待に胸をふくらませて、新しい踊りに出会ってきた我が子の姿が思い出され、感慨深かったです。我が子に「1年生のアイヌから始まって、エイサーで終わったけれど、どの踊りが一番好き?」と聞いたら、「どの踊りも大好きなんだけど、その年の踊りを踊っている時、この踊りが一番楽しい!!!と思って踊ってきたよ。」と話してくれました。「踊ることが好き」という気持ちが、どの子からも溢れていて、すべての踊りに涙が溢れました。うまく言葉にできませんが、民舞を通して、子どもたちは、心と体にとても大切なものを育んできたのだと感じました。これからも民舞を大切にしてほしい、と心から思いました。コロナ禍の中で細心のご配慮のもと、今年も素晴らしい秋まつりを本当にありがとうございました。

2学期が始まって、林間合宿、運動会、沖縄学習旅行、そしてこの秋まつり。子どもたちは、よく頑張った!と思うと同時に、無事に終えることができてよかった!とほっとするのでした。

(撮影:金子怜史)

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