校長ブログ

和光中学校長より新入生の皆さんへ

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新入生の皆さん、昨日ホームページ等でお知らせした通り、15日に予定していた入学式を延期せざるを得なくなりました。和光は人と人のつながりを大切にしてきた学校です。仲間と共に学ぶことを大切にしてきた学校です。在校生も皆さんとの出会いを楽しみにしていました。残念ながら、皆さんに会えるのは、しばらく先のことになりますが、4月10日には新しいクラス・担任の先生を発表できるよう準備しています。そして、休校期間中、和光中学校での学びに少しでも触れられるように課題を準備し、10日に発送します。ひとりで取り組むのは大変かもしれませんが、頑張ってみてください。

緊急事態宣言も今日出される予定で、外出も控えなくてはいけない中ですが、健康・安全に配慮した生活を送ってください。

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2020年 4月7日 和光中学校長 橋本 暁

 

 

卒業式がありました

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コロナウィルス感染の広がりが心配される中でしたが、規模を縮小し時間も短縮した上で、先月3月14日(土)に卒業式を行うことができました。

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卒業生の門出を何とか祝うことができて、本当に良かったと思っています。
以下は当日の式辞です。
新しい学校での生活が一刻も早くスムーズに始まることを今は祈るばかりです。

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卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。そして、卒業生を今日まで見守ってきた保護者の皆さん、お子さんのこの3年間の成長を感じておられることでしょう。心よりお祝い申し上げます。

さて、今日の卒業式は、新型コロナウィルス感染対策の一環として、規模を縮小した形で行わざるを得ません。生徒のみなさんの中には、悔しさを感じたり残念に思っている人も多いと思います。しかし、和光中学校に関わる人が集って、3年生の卒業を祝う場が持てるということを大切にしたいと思います。

未知の病原体が発生するということ自体は、歴史上何度もありました。最近でも2009年に新型インフルエンザが流行したことがあります。医学が発達する前は病原体のほとんどが未知で人々に脅威を与えていました。中世のヨーロッパでは、ペストという病気が大流行しました。黒死病として恐れられていたのです。黒死病という名前は、体の中で内出血が起こり、皮膚が黒くなることから来ています。数千万単位で人が亡くなり、人口が大幅に減ったといわれています。幸い、今は医療体制が整いそこまでのことにはならないと思いますが、警戒は怠ってはならないでしょう。そして、新型コロナウィルスをめぐって、今の日本の社会で起きていることは、私たちに様々なことを考える材料を与えてくれます。小国綾子さんという記者が新聞の夕刊に書いていた話をとりあげてみたいと思います。

ある年配の女性が、薬局の待合室で薬の処方を待っている時、持病の発作が出たそうです。マスクをつけ、息を荒くし、発作が治まるのを待っていた時のこと。 「おまえ、コロナだろ。出ていけ!」と、待合室にいた年配の男性から怒鳴りつけられた。あまりの勢いに、薬局を追い出され、道路にうずくまっていると、ちょっとしてからでしょうか、薬局のスタッフが薬を渡そうしました。その時、男性はさらに「ドアを開けるな。コロナがうつる。コロナは家から出てくんな。迷惑だ!」。薬局スタッフに女性は「薬は郵送します」と言われてしまう。彼女は悔しくて泣きながら帰ったそうです。

みなさんは、この話を聞いてどう思いましたか。

この年配の男性、ひどいなと思った人は多いでしょうね。この男性は人としてどうなのか、ともちろん私も思いますが、それ以上に私が引っかかったのは薬剤師の態度です。小国さんは、続けてこう書いています。「薬剤師は処方箋を見て、発作が持病のためだと分かっていたはずなのに」。私は、薬剤師の人は言うべきことを言っていないと思います。「この方はコロナではなくて別の病気なのですよ、心配することはありません」。おかしいことに対して、それは違うと言ってないのです。

「おかしなことに対し、きちんとおかしいと言える」ということは、和光中で大事にしてきたことだと思います。実際、どこまで実現しているかはともかくとして「お互いに言いあえる関係」というのを私たち、和光の教師はみなさんに求めてきました。みんなが口を閉ざしてしまえばどんな社会になってしまうのか、その一つの例を先ほどの話は示しています。

改めて卒業生のみなさん一人ひとりに、おかしなことはおかしいと言える人になってもらいたいと私は思う。しかし、薬剤師の人のようにそうなれないこともあるかもしれません。薬剤師の人は、自分が暴言や、場合によっては暴力を受けることを恐れて言えなかったのかもしれないですね。そうではあっても、次は勇気をもって言おうと思えたり、言い方を工夫すれば伝えられるかもしれない、と本人が意識すれば次につながります。仮に、ものが言えないのなら、そのことを自分の中に抱えておくことが大切なのではないでしょうか。

こんな話をわざわざ付け加えたのは、私自身、全てのおかしなことにおかしいと言えている訳ではないからです。さすがにいい歳ですから、ものが言えないということはかなり減ってきましたが、全く無い訳ではない。私もみなさんと共に努力していかなければ、と思っています。
おかしなことがおかしいと言える社会は、無責任な決定や一部の人のやりたい放題を許さない社会でしょう。そのような社会を卒業生のみなさんと共に私たち大人もつくっていければと思います。

2020年3月14日
和光中学校校長 橋本 暁

※小国記者の記事は、無料版では途中までしか読めませんが起きたことの概略は分かると思います。

校長ブログ 鶴幼バザーのお礼

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和光鶴川幼稚園から調理室バザーのお礼のお便りが届きましたので、ご紹介します。親和会員のみなさまのご協力ありがとうございました。
イベントで演奏したのが、和光の卒業生だったり、調理に関わっている方が元親和会員や卒業生だったり、と、和光学園ならではのつながりを感じます。ありがたいことだと思います。
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校長ブログ 本のおすすめ

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中学生と高校生にすすめたい本を1冊ずつ紹介します。小説を読めば、自分が経験できないようなことに出会えるし、「ネットで何でも分かる」と言われる世の中だけど、じっくり本を読んで考える力は、学校を出てからも学び続けるために必要だ、と思います。

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中学生には、小説で瀬尾まいこさんの『あと少し、もう少し』。この本は、地方の中学生が駅伝大会に出場するまでのあれこれと当日の様子を描いたものです。6人の中学生のそれぞれの語りで話が進行していくのですが、ページをめくっていくと、同じ場面が別の視点から描かれていて、「あぁ、そういうことだったんだ」と分かる作りになっています。駅伝へと向かっていく中学生の気持ちがリアルに描かれていて、きっと共感できるはずです。中学生を描いた小説はいくつも読みましたが、瀬尾さんの描く中学生の姿には現実感があります。気になって調べてみたら、この方、京都府の中学校で5年間国語の先生をされていたのだそうで、その経験が投影されているのでしょうね。そう言えば、作中に登場する、競技経験が全くない、ど素人なのに陸上部の顧問を担当させられる上原先生の言動も、とてもリアルかつ的確なのですが、それも同じ理由からでしょう。唯一、難点を挙げるとすれば、中学生ってもっと「もやもや」していて、自分が何なのか、何に悩んでいるのか、ことばに出来ないから大変なのであって、作品中の少年たちのように明確にことばになっていれば、苦労はしないよな、とは思いました。しかし、「もやもや」のままでは小説にはなりませんから、そこは仕方ないですね。

僕はイエロー

そして、高校生にはノンフィクションで『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。著者はブレイディみかこさん。お名前から想像できるように国際結婚をされていて、イギリス南部のブライトン在住。彼女の息子さん(表紙の少年でしょう)の中学校での生活やイギリス社会が描かれている本です。イギリスは、つい先だってEU離脱を行い(目下のところは移行期間だけれど)注目されている国ですが、ブレグジットの背景に移民問題があることは、しばしば指摘されます。その実情がこの本のあちこちで描かれている。一つ例を出せば、自身も東欧からの移民なのに、別なカテゴリーの移民に対し差別発言を連発する息子の同級性が出てきます。そして、東洋系のルックスを持つ自分たちもよそ者として扱われた経験を扱いながら、「異文化の人たちが交流する、共生していく」とはどういうことか、という問いをブレイディさんは投げかけています。
日本でも、外国にルーツを持つ人が増えていく中で、異文化共生という問題は他人事ではありません。そういう意味で、「母ちゃんの国にて」という章のエピソードには考えさせられるものがあります。一時帰国したブレイディさんと息子さん、おじいさんと一緒に日本料理店で食事を楽しんでいます。その店で、スーツ姿の男性に、息子は「日本語ができるのか」と聞かれる、「うちの子は英語オンリーなんです」とブレイデイさんが応える、そうするとその男性が「日本に誇りを持つ日本人ならそれじゃいかん。あんたも日本人なんやけ、日本語を教えて、日本人の心を教えんと、日本の母とは呼べんな」と返すわけですが、この男性に対し私たちは何と言ったら良いのでしょうか。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』について、もう一つ特筆すべきことは、この本は、実は学校論にもなっているということです。演劇教育やシチズンシップエデュケーションについても取り上げられています。私たちが参考ないし参照すべきことがいくつも載っています。そういう意味では、この本は若い教師たちにも是非読んで欲しいと思います。

前の映画のお勧めのときもそうですが、この2冊、保護者のみなさんにも心からお勧めします。

※この投稿は、校長ブログの中学版と高校版とで、段落を入れ替えただけで内容は同じです。

校長ブログ 秋田学習旅行に行ってきました

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もう1ヶ月前になってしまいましたが、本校の大きな行事の一つである秋田学習旅行の引率に行ってきました。中学生で5泊6日もの学年合宿が設定されている学校はあまり無いと思います。わらび座の舞台鑑賞と引き続く祭りづくり、そして3日間の農業体験と生徒は様々なことを経験し大きく成長します。5日目の夕方、わらび座の方・農家の方を招いて会をするのですが、その会で2年生に以下のような話をしました。

わらび座のみなさま、農家のみなさま、まず最初に、生徒を受け入れてご指導いただきありがとうございました。学校を代表して御礼を申し上げます。

秋田学習旅行もこのお別れ感謝の会と明日6日目を残して終わろうとしています。生徒の皆さんの表情を見ていると、今とても生き生きとしているように感じます。1日目から今まで充実した時間を過ごしたのではないでしょうか。1日目の『いつだって青空の劇』の時から皆さんは集中していたように思いました。劇の内容を覚えているでしょうか。明治のころ女子に運動が許されない中で女の子にも体操が必要だとか、戦争で人がどんなに傷つきもてあそばれるのか、ということがテーマでした。もし、今、私があの劇の内容についてこの場で1時間ぐらい話をしたとしても、みなさん聞けるでしょうか。それはやはりなかなか難しいと思います。では、なぜ皆さんが劇に集中できたのか?それは一言で言えば「文化の力」なのだと思っています。歌や踊りや演技なら受け取りやすい、共感しやすい、人の心に訴えるものがあるのではないでしょうか。私は、これこそが、文化や芸術の持つ力なのだと思います。わらび座の皆さんが、日々練習を積み重ね様々な努力をして、文化を受け継ぎ創造していることに心から敬意を表します。

次に農業と言うことでお話ししたい。皆さんはこの3日間で、大変さもあるけれど、稲の刈り取りや芋ほりなど収穫の喜びとか新鮮な野菜の美味しさなど農業のたのしさを感じた人が多いでしょう。

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でも同時に日本の農業が今大変な状況の最中にあることも皆さんに知っておいて欲しいのです。ひとつあげれば、8月にアメリカのトランプ大統領が日本にトウモロコシを輸入するよう頼み、大量のトウモロコシを買うことを安部首相は約束しました。トウモロコシは豚や牛が餌として食べるものですね。そして、秋田学習旅行中に日本とアメリカで貿易協定が結ばれましたが、お米については「聖域」が守られたと報道されました。トウモロコシが輸入されるのは、ニュースの解説によれば、トランプ氏が次の大統領選挙を有利に進めるためなんだそうです。トウモロコシをたくさん作っている州が選挙の時激戦区で、ここを押さえられれば有利になるというんですね。アメリカと中国は貿易でもめていますから、中国は今アメリカのトウモロコシを買ってくれない、余っている。そういうものを日本は引きとらされた、ということです。では、なぜトランプさんはお米のことを頑張らなかったのか?お米をたくさん生産している州はカリフォルニア州です。ここはトランプさんのライバルの政党が強いところです。ちょっと頑張っても勝てそうもない。だから、放っておいただけの話です。このように日米関係に日本の農業は大きく影響されています。

こういうことは感覚では学べない。学ぶためには、言葉を磨いて、さまざまな言葉を獲得して学んでいくしかない。人間は、感情は言葉でなくても伝えられます、表情とか絵とか音とか。しかし、考えることは言葉でしかできません。この5日間、みなさんは自分のノートに色々なことを書いてきました。書くということがみなさんの言葉の力を育てたと思います。2年生の皆さんにはこれからも頑張って言葉を学び続けてほしのです。

これで最後にしますが、1学期の始業式に何を話したか覚えている人はいますか。ナチスがつくったダッハウという強制収容所を訪ねた中学生の話をしました。覚えていてくれると嬉しいのですが(学校のホームページのなかに校長ブログがあって載せてあるので時間のある時見てください)、その時言ったのは体験が人を変えると言うことでした。今皆さんはその言葉を実感しているのだと思います。私があえて付け加えるとすれば、本気の体験が人を育てると言うことです。本気で取り組まないと、残念ながらその意味は半分になってしまう。このことも多くの人は分かっていることでしょう。

劇の中で阿くり先生が自分の生徒のことを「皆さんは希望の種」と言っていました。私たち和光の教師にとっても皆さんは希望の種です。秋田でのこの体験を噛み締めてこれから生きていってほしいと思います。

今週末、11月2日(土)・3日(日)は文化祭です。生徒が教室で秋田を伝える催しをします。是非足を運んでご覧いただければと思います。

校長ブログ お礼のお手紙が届きました

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館山からお礼の手紙が届きました。

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和光中の全校水泳合宿が行われる千葉県館山市。
台風で大きな被害を被った館山市の商工会議所に、中学生たちが先月寄せ書きを送りました。
商工会議所には、合宿中、建物をお貸りして集会を行っています。
先日、商工会議所より寄せ書きのお礼の手紙が届き、直接お電話まで頂きました。
商工会議所のホームページに寄せ書きの記事を掲載してくださっています。
(リンクは、こちらです https://tateyamacity.or.jp/archives/3827)

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週末台風が近づいており心配な限りですが、1日も早い復興を心より願っています。
そして、来年の夏、生徒と共にまた館山の海を訪ねたいと思っています。

2019年度和光中学校入学式 校長式辞

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本日、和光中学校は143名の新入生を迎えました。新入生のみなさん、そして保護者の皆さん、ご入学おめでとうございます。私たち和光中学校の教職員は心から皆さんの入学を歓迎します。
皆さんのお父さんやお母さんは、今日の日をどれほど楽しみにされたことでしょう。小学生から中学生へと大きな節目を通過し感慨もひとしおのことと思います。 (さらに…)

始業日の言葉

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おはようございます。最初の日にいきなり小田急線が止まり、途中大変な思いをした人もたくさんいるでしょう。でも、こうして今、みなさんに会えて嬉しく思います。

2年生のみなさんは、秋田に行くことを楽しみにしている人が多いでしょう。3年生はあさってにはもうオリテ運動会のリハーサルで今日からいろいろと準備があって大変だと思います。夏の館山合宿も、あっという間にやってきますね。

さて、今日は経験が人を変える、ということを話したいと思います。 (さらに…)

校長交代のお知らせ

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この3月に中高の校長を務めておられた松山先生が定年退職されました。松山先生は1979年に和光高校に就職されて以来40年間お勤めでした。長い間お疲れ様でした。今後は、高校の非常勤講師として週3日勤務されますので、卒業生のみなさんも学校に来て下されば会うことができます。

後任校長である、私、橋本が書いた記事はほとんどありませんので、当面松山先生の記事も掲載いたします。ぜひお読みください。

2018年度和光中学校卒業式式辞

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本日ここに、147名の卒業生を送り出します。

卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。そして今日の日を特別な思いで迎えられた、保護者の皆さん、ご家族の皆さん、心よりお祝い申し上げます。

最初に、この三年間、物心両面で和光中学校を支えていただきました保護者の皆様に、学校を代表いたしまして心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。 (さらに…)

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