2年生 国語 短歌の鑑賞

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ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲 佐々木信綱

中学2年生の国語の授業では、短歌を学習しました。近現代の短歌から6首を鑑賞し、自分の言葉でそれを表現することに取り組みました。冒頭の短歌は明治時代に詠まれたものですが、その歌の情景をイメージするとこんな感じでしょうか。

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奈良市教育委員会「奈良の世界遺産学習『もっと奈良っちゃうweb』」より http://sekaiisang.naracity.ed.jp/

 

「薬師寺」と言われても、生徒はピン来ません。今からはるか昔、奈良時代・天平2年に薬師寺の東塔は建立されました。塔の先端を「相輪』(そうりん)と呼びますが、その上部に雷除けに取り付けられたといわれる「水煙」(すいえん)には24体の飛天(神様)が透かし彫りされています。笛を吹くその姿は「凍れる音楽」とも呼ばれています。そんな東塔のいわれを聞いた後、佐々木信綱が詠んだ世界を生徒たちは鑑賞文を書きました。

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【生徒の鑑賞文】

もう終わりそうな秋の中の薬師寺とその上にある一片の雲を見て作者は、「この寺は何世紀もここにあり、何百回とこの秋風景とこの国の発展などを見ていたと感じた。脚韻と体言止めをつかうことで徐々に雲へと支店が動いていき、最後に「一ひらの雲」を置くことで、この秋の風景を強調していると思いました。(W・I)

 

  秋が終わりを告げようとしている、ある晴れた日。薬師寺を訪れた作者。古くからの歴史を誇りに思っているかのように高くそびえ立つ薬師寺は雲に届きそうなほど高かったのだと思う。そして薬師寺が誇りに思っているであろう古くからの歴史を連想させることができるように「大和の国」と書いたのだと思った。空に浮かんでいる一ひらの雲は真夏の迫力ある入道雲とは違い、質素な様子が目に浮かぶので、秋の終わりを寂しく感じている作者の気持ちとつながりがありそうだと思った。この歌は雲を使うことで、薬師寺の大きさと秋の終わりを寂しく思う、二つのことを表していると思った。(O・A)

 

 「ゆく秋の」十いう所は、「終わりの秋」ということで冷たい風で寂しい感じがする。さらに「一ひらの雲」という所が、雲がぽつんと一つあるようで、それは作者のことも表しているように見える。だから作者は一人でいて、塔の高い高い場所にある雲が儚く、自分のように見えたのだと思う。(T・N)

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