2018年度入学式校長式辞

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和光中学校入学式校長祝辞(2018年4月)

本日、和光中学校は144名の新入生を迎えることができました。新入生のみなさん、そして保護者の皆さん、ご入学、おめでとうございます。教職員を代表いたしまして、心よりお祝いを申し上げます。 皆さんのお父さんやお母さんは、今日の日をどれほど楽しみにされたことでしょう。今、この壇上から皆さんのお顔を拝見していると、喜びと緊張が今にもあふれ出してきそうな勢いを感じます。このような気持ちになるのは、一生のうちにそう何度もあるものではありません。 どうか、今のこの新鮮な気持ちを心のどこかに大切にしまっておいて欲しいと思います。そして、この先皆さんが人生の壁にぶち当たった時、今日のこの気持ちを思い出して欲しいのです。そうすればきっと勇気がわいてきて、もう一回頑張ろうという気持ちに必ずなるはずです。 さて、今日皆さんは小学生から中学生へと、大人の階段をまた一歩登ったのです。その皆さんに、これから始まる学校生活について私からアドバイスを申し上げたいと思います。 和光中学校は、教育方針のひとつに「個性の尊重」を掲げています。個性とはその人らしさのこと、その人だけがもっている素晴らしさを何よりも大切にしよう、大事に扱おうという教育方針です。「みんな違って、みんな良い!」ということを教師も生徒も認め合おうという学校が和光中学校です。全校生徒が同じ制服を着て、同じような髪型をしないと教室に入れてもらえないという学校ではありません。自分が考えたり、感じたりすることを他人から否定されたり、強制されたりすることはありません。  他の人と考え方や思っていることが違うからと言って、無理やりまわりに自分を合わせることも必要ないのです。むしろ他の人と違うあなたのその考え方や思いこそが、集団を支え豊かにしていくのです。集団がひとつの色に染まってしまうと、その集団は硬直し発展が止まってしまいます。集団にはいろいろな色が、それぞれの独自の輝きを保ちながら光っていることが大切なのです。

ちょうどチューリップや薔薇の花びらの色や形がさまざまであることと似ています。赤い薔薇が人気があったとしても、白いバラや黄色い薔薇が無理やり赤に変身しようとしなくてよいのです。白い薔薇は白い薔薇で、黄色い薔薇は黄色い薔薇でしか表現することができない世界があるからです。  今、「無理やり他人に自分を合わせることはしなくてよい」といいましたが、実はこれほど難しいことはないということは、君たちが一番よく知っています。その場の雰囲気を壊してしまうことを、「空気が読めない人」「K.Y」と呼んでからかう人がいることも知っています。大勢の人たちの意見と対立することを主張するのは、大人でも勇気のいることです。自分は本音ではそのように考えていないのに、周りの意見に流された方が反感や反発を受けなくて済むのですから、そうする方がとても楽です。 日本の歴史を振り返ってみても、これと似たようなことが起きています。アメリカと戦争を始めることは間違っていると思っていても、周りのみんなが「アメリカをやっつけろ!」と言っている中では「戦争反対!」とはとても言えなかったという、70数年前の大人たちが大勢いました。その結果、日本人だけでも300万人以上の尊い命が失われたのです。  大人でも難しいことを中学生になる君たちに求めることは、酷なことかもしれません。しかしそれでも私は、未来を生きる君たちに、周りの雰囲気に流されず自分の頭と心でしっかり考えることができる人に成長してほしいと願っています。 そしてこれから先、もしも自分の意見と周りの意見が対立することが起きたその時こそ、あなたが大きく成長できるチャンスだととらえてほしいのです。なぜなら、他の人とは違う意見を持てたということは、あなた自身の個性が発揮できたということであり、深く物事を考えることができたということだからです。 その場合、決して一人で悩まずに誰かに相談してほしいのです。この和光中学校は他の人と違う意見を持った人を見捨てたり、排除したりしません。それは断言できます。なぜなら、集団の中での意見の違いや対立こそ、クラスや学校が大きく成長できるチャンスでもあるからです。

さあ、今日から新しい出会いが始まります。健康に気をつけて、思いっきり和光ライフを楽しんでください。

2018年4月10日 和光中学・高等学校校長 松山 尚寿  以上

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