「自分」が変わる 「仲間」と変わる

橋本 暁山

橋本 暁  和光中学高等学校 校長

十代の3年間、6年間というのは心身ともに大きく変わる時期です。身長が伸びるなど身体つきが変わったり、声変わりもします。同時に、深くものごとを考えられるようになったり、新しい考え方ができるようになったり、知識が増えたり精神的にも大きく成長します。自分にできることが、あれこれ増えていくって、ワクワクすることですね。

さて、このような変化はどのようにして起こるのでしょう。生物として時間の経過につれて自然に変化していく面もありますが、様々な経験をする中で人間は変わっていくのではないでしょうか。たくさん運動をしなければ筋力はつきませんし、練習しなければ漢字や英単語は書けるようになりません。自分で調べたりまとめたりしなければ、表現する力は身につかないのです。

大切なことは、この変化が一人ひとりによって違うということです。どのように変わるかもそれぞれですし、変化のスピードもそれぞれだからです。この違いは個性の一つと言えるでしょう。和光中高は教育方針として個性の尊重を掲げていますが、私たちはみなさんがこれまでに持っている自分の良さをみがき伸ばしていくと共に、新しいものを獲得していって欲しいと思っています。

先ほど、経験によって人間は変わると言いました。経験というのは、一人でできることと誰かと共にでなくてはできないことがあります。

「誰かと共に」ということで、みなさんが思い浮かべるのは、何でしょうか?さまざまな学校行事はその一つでしょう。水泳合宿や秋田学習旅行、運動会や文化祭、演劇祭などの様々な行事が和光中学校にはあります。「誰かと共に」やるのですから、自分の思い通りにはいきません。他人とぶつかることもあるでしょう。そこで、新たに気づかされることがあったり、何とか折り合いをつけていくことを学ぶのだと思います。

和光では、学びの場でも「誰かと共に」ということを大切にしています。自分とは違う感じ方や意見、異なる解き方、個性の発揮された作品に触れることで、発見できることがあります。あるいは自分の思い込みに気づかされるかもしれません。仲間と共に学ぶ中で、あなたの学びは豊かになっていくはずです。

人間は、基本的には他者と関わって生きていくのだ、と私たちは考えています。何もかも自分一人でやって、生きていくことはなかなか難しいのです。それなら、誰かと一緒にやれれば、それで十分ではないでしょうか。

仲間と関わりながら、自分が成長できる場が様々に用意されている学校、それが和光なのです。

 

 


校長ブログは、和光中学高等学校校長の橋本が、和光の教育や教育全般についてみなさんに送るメッセージです。こちらもご覧ください(不定期掲載)。