和光小学校校長ブログ「子どものなる木」「学校がはじまるって こういうことだ」~3か月ぶりの学校再開、手探りでの教育活動~

幼稚園 北山校園長ブログ

待ちに待った学校再開、6月1日を私たちは期待と緊張感の中で迎えました。子どもたち誰もが学校生活が始まるのを待っていたことを考え、始業日は時差登校、時差登園で全員が新担任と顔を合わせることができるようにし、小学校入学式は午後、幼稚園入園「おめでとうの会」はグループごとに3回行いました。
やっと小学校に入学することができた1年生、幼稚園に通うのを指折り数えて待っていてくれた花組(3歳児)、月組(4歳児)のみなさん、ほんとうに長い間お待たせしました。

オンラインで担任と話をしたり、学級通信を通じてクラスの仲間のことを知ったりすることはあっても、直接出会うことはその何倍も心の中に大きな動きをもたらすのだと、私たち自身が実感しているところです。

小学校1週目はクラスの半分が1日おきに登校、2週目は午前と午後に分かれて毎日登校、休み時間、お弁当なしのそれぞれ3コマの授業を受けるというステップの途中です。

幼稚園1週目は始業日以外に1日登園とし、2週目は1日おきに登園、やはりお弁当なしの午前保育です。

小学校は4週目になったら全員登校の午前授業、というステップに進む予定ですが、そこでようやくクラスの仲間全員がそろっての学校生活、となります。

“通常”になるまではもう少し時間が必要であり、この“分散”での生活の間に感染予防のための学習を進めていきたいと思っています。
4年生は始業日に<学校が始まる前の日の気持ちを詩にしてくる>という宿題が出ました。和光小学校ブログで紹介したKくんの「大いそがしの夜」は、まさに“学校がはじまるってこういうことだ”と、その当たり前の生活をかみしめている気持ちが伝わってきます。あと2人、待ちに待った気持ちを言葉に込めた詩を紹介します。

 

「やっと学校」MY

ずっとお休み/もうあきた/家にいても/つまんない/べんきょうしても/すぐおわる/あしたは/学校さいこうだ/やっと学校/うれしいな

 

「たのしみ」IS

きのうは、わくわく/きょうは、どきどき/あしたは、なにをはなすかな。/みんなとはやく会いたくて、/きょうは、ぜんぜんねむれない。/あしたになって、ぎりぎりだ!(じかん)/かさをさしたら しゅっぱつだ!

 

5年生は<休校生活をふりかえって>を交流しました。「最初は学校行きたくないって思ったけど、1か月ぐらいたつと学校に行きたくなった。」「ゆったりできたけど、ひますぎてたましいぬけました。」「楽しかった。工作めっちゃした。あたらしいこと思いついた。」「外に出たいけれど出られなくて飽きた。意外と学校に行きたいんだ~と思った。」・・・

 

6年生は<家にいることでいやだったこと、しんどかったこと><楽しかったこと、もっとやりたいと思ったこと><新型コロナウイルス感染症についてのたくさんの情報が流れているが、感染の広がりや収束、これからの未来について知りたいこと>について書いたものを交流しました。ブログでも紹介されていたコロナをテーマにした短歌では、「緊迫の渦にまみれた人類は「ここぞ」の時に本性が出る」「日が落ちてコロナ依存の人たちはみなニュースつけ、あおられている」と、今の社会、政治を鋭く突いたものもありました。コロナに関することについては大人と同じように、もしかしたら大人以上に大きな不安を抱えているのだろうと感じます。

 

<新型コロナウイルス感染症についてのたくさんの情報が流れているが、感染の広がりや収束、これからの未来について知りたいこと>

・コロナは本当に終わるんですか?コロナは結局何に弱いんですか?

・またコロナのような新型〇〇ウイルスが現れたらどうするのか知りたい。

・感染者をゼロにしたいけどゼロになれないのがすごいショック。

・家の近くとか駅とかにけっこう人がいるから第二波が来ると思う。

・早くワクチンを完成させてほしい。半年後には楽しくみんなで学校生活が送れているようになっていてほしい。

・いつふつうの生活にもどるのか?

・イベントや遊園地などがどうなるのか?

・見通しがつかないけど一日でも早く感染が収まってほしい。ワクチンも早くできてほしいが副作用が心配。

・夏に一度収束しても冬に第二波が来ないか心配。少し収束したけど、最近感染者がすごく増えてきているのに経済活動が始まっているのが大丈夫なのか、と思う。

・10月までに収束しているのか。自分が感染していないか。クラスメートが感染していないか。家族が感染していないか。

・残り少ない学校生活が元に戻らないまま終わってしまうのか?

 

ようやく始まった学校生活、和光小学校の教育課程の中で、まだすぐ再開とはならないものもあります。

その一つが「食」の取り組み。2年生は「麦からパンへ」の学習の中で、刈り取ってきた麦を粉にしてパン作りをします。5年生の総合学習「食」はテーマを見つけ何度も試作しながら“本物”を目指します。5月のネットを介した学習の中で、家でパンを作った、食材を調べた、試作してみた、というメッセージが届き、中にはプロの職人さんに聞きに行った、という人までいました。5年生の教室には、休校中に書いた「食」の新聞が掲示されています。

生活べんきょうも総合学習もクラスの仲間と一緒に取り組み、謎を解き明かしていくことにその醍醐味があり、子どもたち自身がそのことを知っています。だからこそ実際に作る、食べる、を行いたいと考えています。次のステップでは感染予防の対策を行い、「食」の取り組みを行うことができることを追求したいと思っています。

「食」は、幼稚園も大切にしている活動です。毎月の誕生会では3歳児、4歳児は季節の物をみんなで味わい、5歳児は調理活動を行っていますが、今のところ“みんなで食べる”ことはまだ行っていません。森にたくさんなっているビワの実はおうちの人に採ってもらって持ち帰っておうちで味わってもらい、クワの実は手が届くところの実を自分で採って食べる、にとどまっています。

幼稚園も小学校もお弁当が始まったら、“食べる”ことでの感染リスクを少なくすることを学びながら、少しずつ「食」の取り組みができれば、と考えています。

 

まだまだ手探りの中、子どもたちの安全を第一に考えながら、できる限りの取り組みを行っていきたいと思います。

 

 

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