園長ブログ

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新年度のはじまりにドキドキ、ワクワクするって、いいなあ

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新年度が始まりました。始業式のために集まった子どもたちの元気な声が体育室に響きます。一つ上のクラスになりドキドキする気持ちとワクワクする気もちが両方あるのでしょう。何となく落ち着かない様子です。私も初めて幼稚園の子どもたちとの出会いです。子どもと同じように心臓バクバクで落ち着きません。

退職した加川先生の挨拶、続いて保志先生の紹介「新しい園長先生です。」いっせいに子どもたちの視線が私に集まります。「だれ?」「どんな人なの?」…「新しく園長になった大野です。ある動物に似ているって言われていたけど何だかわかる?」「オオカミ?」(大野だからか!)「ライオン?」…一生懸命考えてくれました。「くまだよ!」さっそく「くまちゃん」「おのせん」って呼んで手を振ってくれました。

続いて担任の先生の発表“ジャカジャカジャカジャカジャーン”先生たちが立ったり座ったりしながら最後に担任の先生だけが立つという発表です。子どもたちの笑顔がはじけます。ホッとしてさっそく担任の先生に抱きつく子もいました。

子どもはもちろん教師もドキドキしながら始業式を迎えます。始業式後のクラス指導では園庭で紙飛行機を飛ばしたり体育室で新しい歌を歌ったりしながら新しいスタートをきっていました。

一つ上のクラスになり、新しい担任の先生と過ごした新年度の一日目、子どもたちはドキドキやワクワクがいっぱいあったと思います。新しいことが始まる時のドキドキ、ワクワク、心が動くってすてきだなあと子どもたちを見ていて思いました。

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園長ブログ③~算数の芽・数学の種①~

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『風緑通信』

                      和光鶴川小学校幼稚園校園長 加川博道

『算数の芽・数学の種(たね)』①

 <「1,2、」の次は「いっぱい」;3歳児の4月>

 教員生活35年目にして初めて幼稚園教師兼務となりました。毎日が楽しい発見の連続です。このシリーズでは、幼稚園と小学校の子どもたちの場面から、私が長年かかわってきた「算数・数学」教育の視点で切り取ってみたいと思い立ちました。よろしくお付き合いください。第1弾は…?

 入園したての3歳児「花組」のO君。玄関で何やら見上げて数えています。目の前に並んでいたのは職員の先生たちのタイムカードでした。「1,2、…1,2、…1,2…」。そばにいたお母さんが言います。「この子3以上はいっぱいって言うんです」。

何と衝撃的な場面でありましょう! それはまさに原始、人が数を数えはじめた時と同じ数え方ではありませんか‼ 「1、2」の次は「いっぱい」。その原始の「2進法」の名残は「ひとつ、ふたつ」の次が「みっつ(=満つ;いっぱい)」であり、「ONE,TWO」の次が「THREE(=THROUGHと同じ語源;突き抜ける)」であることや、漢字の「川」「森」が「3本の流れ・3本の木」で「たくさん」を表現していることなどに見て取れます。古代ギリシャでは「1」を「単数」、「2」を「双数」と呼び、「3以上」を「複数」としたそうです。考えてみれば「2」という数は人間の体の各部位から容易に認識できそうです。「雌雄・男女」の区別も同様でしょう。まさに「3」の認識こそが数の一般的理解につながるものだったのです。

ですから小学校1年生ではじめて習う数は「3」になっています。タイル□□□を黒板に貼り、ビニール袋を渡して「これと同じだけのものを探してきてね」と呼びかけます。学校中に散った子どもたちはやがて「エンピツ」「小石」「はっぱ」「木の枝」、さらには「少しの水が入った袋=『ぽた、ぽた、ぽたって水を入れた』」「膨らんだ空の袋=『フーフーフーってした』」などなど、大人の発想を超える思い思いの「□□□と対応するもの」を見つけてきます。黒板の前は豊かな□□□のものでいっぱいです。それを受けて「これをみんな『さん』っていうんだよ。こう書くよ」と初めての数字「3」を教えるのです。

「3歳児の4月」の数認識は、3年かけて「現代」とつながります。幾種類もの「□□□」を見つけられる、その土台になる豊かな数量体験を幼稚園でたくさん潜らせてあげたいとあらためて思うのでした。

園長ブログ②~一生に一度の入園式・入学式~

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『風緑(かざみどり)通信』

               和光鶴川小学校幼稚校園長 加川博道

「一生に一度の入園式・入学式」

4月12日、今年も無事に幼稚園・小学校の入園式・入学式が終わりました。

「今年も」とつい書いてしまいますが、それは迎える側の理屈で、入園・入学のお子さんとそのご家族のみなさんにとっては「一生に一度の」式なのだということをあらためて思います。その思いを受け止めて、幼稚園でも小学校でも、各学年の子どもたちがそれぞれに準備をして式に臨みました。

幼稚園の年長・星組さんはみんなで新しい友だちを迎える言葉を考えました。「すなばでいっしょにあそぼうね」「けがをしたらいってね。しょくいんしつにつれていってあげるよ」など、何人かの子たちが声をそろえて順番に伝えます。最後の言葉は「いっしょにいきていこうね」。そうなのだ、幼稚園は花組・月組・星組のみんながともに生きる場なのだ。そこに今日から迎える新しい友だち。自分たちも1年お兄さんお姉さんになったという、新鮮な思いが伝わってくるのでした。

小学校でも2日かけて各学年が準備。最も緊張していたのは6年生でしょう。担当の新入生を玄関で迎え、教室まで案内し、ランドセルのしまい方を教え、時間まで折り紙をしたり絵本を読んであげたり共に過ごします。そして、体育館には手をつないでいっしょに入場。ステージに設けられたひな壇のいすに案内し、お仕事終了。アリーナの自分の席に戻る際の「ほっとした表情」がほほえましい。

2年生は言葉を考えメッセージカードを書き、3年生はプレゼントの「割りばしでっぽう」を作り・・・と、各学年の仕事をする中で、自然に子どもたちは、こんな風に迎えられた自分の入学式のことを思い出します。入学式当日の、新入生を迎える在校生の暖かい雰囲気はそうやって育まれるのです。

3月に卒業生を送り出したばかりの子どもたち。未来に羽ばたく卒業生を見、こうして新入生を迎え、子どもたちは入学式に自分たちの「来し方」を思い、卒業式に「行く末」を見ているのかもしれません。

園長ブログ①~創造力につながる学力を~

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『風緑(かざみどり)通信』

               和光鶴川小学校幼稚校園長 加川博道

      「創造力につながる学力を」

 和光鶴川幼稚園のとなり、800坪に広がる原っぱ「風緑の丘」に、今年も春がやって来ました。私も校園長として2年目を迎えます。

昨年度は教員になって初めての幼稚園生活。たくさんの驚きと学びがありました。その筆頭は何といっても「自然の中の本物の体験」。春のイチゴ摘みに始まり、何度も出かけた野津田公園遠足、そして日々の「風緑の丘」での自然体験。虫取り・草花摘み・かけっこ・おにごっこ、畑にはかぶ・だいこん・さつまいもを植え、収穫して食べる、冬には自然になっているみかんの木からみかん狩り・・・などなど、幼児期の体験は「狩猟・採集の時代」「農耕の時代」という「人類の体験」を繰り返すことが大事なのだ、それでこそ個の人格の太い幹が育つのだとつくづく実感したのです。それはさらに、教師と子ども、子ども同士の豊かな「対話」により、より高い認識につながっていきます。「体験と対話による教育」、小学校の生活べんきょうや総合学習、そして教科学習にも通じる、ともに大事にしているものが見えました。これこそ「和光鶴川の教育」と納得したものでした。

 小学校でも、1月の公開研究会を目指して、「道徳教育」「英語教育」「アクティブ・ラーニング」という、2020年からの文科省・新指導要領の目玉ともいうべき分野で研究を重ね、私たちの考える実践を発信していきました。大きな成果があったと思っています。

 共通しているのは、やはり教育には「子どもの主体性が大事だ」ということ。それがなくては本当の子どもの学力・力にはなりません。それぞれの学習に主体的に参加しているからこそ、それぞれの学びが子ども一人ひとりの中でつながり、融合し、人格形成に至るのです。ある卒業生のお母さんが語った言葉です。「今年大学に入りましたが、大学の授業が楽しいそうです。こっちで浮かんだ疑問がこっちで解決するというんです。ですが周りの友だちは『覚えることが多くて大変だ』といっているそうです」。「覚える学力」か「つなげて考える学力」か、「創造力につながる学力」はどちらなのかはおのずと明らかです。その土台に「やってみたい」「楽しかった」という「豊かな体験」が欠かせないとあらためて思うのです。

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