「対話的保育」で子どもを育てる

「対話的保育」で子どもを育てる

大野裕一  和光鶴川幼稚園・小学校 校園長

和光鶴川幼稚園・小学校校園長の大野裕一です。

和光小で7年、和光鶴川小で25年、小学校教員として子どもたちと共に歩みを進めてきました。子どもたちにとって幼児期は一度しかない大事な時期です。自然に触れ、友達と共に過ごすこと、豊かな体験をくぐることで大きく成長できると考えます。

和光学園では幼稚園と小学校をつなぐ「校園長」の職を位置づけ、幼小の連携を大事に考えてきました。幼稚園の教員と小学校の教員が交流し研究を重ねる中で子どもの成長を見守ってきました。子どもの成長を幼児期・学童期とつなげてみていく体制を持つことで大きな変化を伴う小学校入学についてもスムーズに移行できると考えています。

「和光学園」全体で大切にしている文化があります。それは一言で言えば「話し合い文化」だと言えるでしょう。和光鶴川幼稚園の掲げる「対話的保育」という言葉は、まさにそれを象徴しています。

幼稚園時代は同年代の友だちと出会い、社会性を少しずつ身につけていく場でもあります。自分の思いをうまく伝えられず手が出てしまうようなこともあるでしょう。しかし、一見問題と思われる行動にこそ、その子の思いが表れていることもあります。ていねいに思いを聞き取りつつ、どうしたらいいのか、先生との「対話」、友だちとの「対話」によって成長できるのだと思います。

自分の思いを聞いてもらい、友達の思いも聞く、そうした日常の地道なやりとりの中で“自分っていいな”と思える子どもが育つのだと考えます。自分も友達も大切にできる子ども、自らの頭で考え判断することができる子ども、そんな子どもの成長を見守っていきたいと思います。