和光高校2017入学式校長祝辞

松山 尚寿 1年生, お知らせ, 校長ブログ タグ:

本日ここに、204名の新入生を迎えることができました。新入生の皆さんのご入学を、心より歓迎します。そして数ある私立高校からこの和光高校を選んで入学して頂いたこと、心より、感謝申し上げます。

さて、和光高校は「個性を大切にする」ということを教育の目標のひとつに掲げています。

個性とは自分らしさのこと、その人にしかない特有の性質のことです。
「個性を大切にする」とは一人ひとり顔が違うように、性質も考え方も、行動のパターンもみんな違う。違うことが当たり前。その違うこと、他人と異なることこそ価値があるのだという考え方です。

ところが最近の社会の風潮は、和光高校が追い求めている方向とは逆行しているのではと思いたくなることがたくさんあります。

ある大学の調査によると、「個性的」という言葉を最近の若者はネガティブにとらえる傾向があるとのことです。つまり「あなたは個性的ね!」と言われることが、誉め言葉ではなく、「あなたは変わった人ね!」といわれているように受け取る若者が増えているということだそうです。

皆さんはどう考えますか?

「個性を大切にする」ということが、あたかも協調性を軽視するかのように誤解されています。「長いものに巻かれろ」式の同調圧力が強まっている昨今の風潮に、私は危機感すら覚えます。

「多数決民主主義」という言葉があります。「数は力」「多数派は正義」という考え方です。この考え方のもとでは多数派に対して異を唱える者は、邪魔者として排除されていきます。

こうなると話し合うこと、議論することが成立しなくなります。何が真実かとか、どうすることが最善なのかということが見えなくなってしまい、集団は硬直していき活気を失います。

反対に個性を大切にする集団は少数意見を切り捨てるのではなく、それを生かしていく工夫をします。その結果、意見の相違を対立ではなく、集団の英知を集める力に変えていくことができるので、集団は発展していくことができるのです。
和光高校では、日常の授業においても「個性を大切にする」ことを実践しています。

正解が一つしかない問題の解き方を、先生が生徒に教え込むというような授業は行っていません。和光高校の授業は教師と一緒に生徒がつくる授業を目指しています。ひとつとは限らない問いに、または人類がいまだ答えを見いだせていない問いに向かって、生徒たちが互いの個性と能力を発揮しながらチャレンジしていく授業を目指しています。

ですから、生徒はただ黙って座席に座って先生の話を聞くという態度は、授業に参加していないとみなされます。

その授業で、それぞれの生徒が自分らしさを発揮しながら授業をつくっていく。生徒は先生からだけでなく、クラスメイトの発言や発想に学ぶことができるのです。
「個性を尊重する」という、一人ひとりが大切に扱われなければならないという教育目標ですが、「個性」もまた、学習集団や自治集団の中で磨かれていきます。
「あなたの個性は何ですか?」などと、いきなり問われても、大抵の人は応えられません。

「自分にはこんないいところがあったんだ!」と気が付くのは、多くの場合、集団の中で活動している中で、他の人から評価された時です。例えば文化祭のクラス企画において、自分の得意分野でクラスに貢献できたときに、「君が○○で頑張ってくれたことで、このクラスの企画が成功したんだよ。ありがとう!」と言われて、自分の良さ、素晴らしさを自分で再確認することができるのです。

そのようにお互いを認め合う関係、他人を排除しないそんな学校を作っていきたいと願っています。

さあ、今日から君たちも和光の仲間です。思いっきり羽ばたきましょう!

2017年4月11日 和光高等学校 校長 松山尚寿

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