第69回和光高等学校入学式 校長祝辞

和光高校ブログ担当 全校, 校長ブログ, 行事

matysuyama2018新入生のみなさん、そして保護者の皆さん、ご入学、おめでとうございます。教職員を代表いたしまして、心よりお祝いを申し上げます。

和光高校は、その人らしさ、その人だけがもっている素晴らしさを何よりも大切にしようという教育目標を持っております。「みんな違って、みんな良い!」ということを教師も生徒も認め合おうという学校が和光高校です。全校生徒が同じ制服を着用し、同じような髪型をしないと教室に入れてもらえないという学校ではありません。自分が考えたり、感じたりすることを他人から否定されたり、強制されたりすることはありません。

他の人と考え方や思っていることが違うからと言って、無理やりまわりに自分を合わせることも必要ないのです。むしろ他の人と違うあなたのその考え方や思いこそが、集団を支え豊かにしていくのです。集団がひとつの色に染まってしまうと、その集団は硬直し発展が止まってしまいます。集団にはいろいろな色が、それぞれの独自の輝きを保ちながら光っていることが大切なのです。

しかしこの「ありのままの自分」を素直に表現する自由というのは、同時にとても厳しいことを私たちに要求します。「あなたの今のファッションは、本当にあなたらしさと言えるの?」、「あなたの今の意見は本当にあなた自身のことばなの?」というように、絶えず自分の中のもうひとりの自分に問いかけられます。

自信満々という生き方をしている人は、そんなに多くはいません。多くの人は他人と比べて「なんて自分は駄目なんだろう」と卑下したり、他の人をうらやんだりしがちです。こうしているうちに、自分の良さを見失ってしまい悩みの悪循環に陥ってしまうのです。

では、どうしたらこの悪循環から抜け出すことができるのでしょうか?どうしたら自分自身の良さを見いだし、自信をもって生きることができるのでしょうか?

「自分にはこんないいところがあったんだ!」と気がつくのは、多くの場合、集団の中で活動している中で、他の人から評価されたときです。例えば、文化祭のクラス企画において自分の得意分野でクラスに貢献できたときに、「君が○○で頑張ってくれたことで、このクラス企画が成功したんだよ。ありがとう!」と言われて、自分の良さ、素晴らしさを自分で再確認することができるのです。

そのようにお互いを認めあう関係、競争で他人を蹴落としたり排除しない、そのような生徒同士の関係を構築できる学校にしたいと、在校生はじめ教職員は願っています。

教科書を理解するだけが学習ではありません。行事や生徒会活動を通じて、人と人とがどのような関係を取り結んで生きて行くのかを学び、トレーニングすることも、和光高校では学びの大事な柱にしています。

食事と睡眠で身長が伸びていくように、人は学習を通じて心を磨き知性を豊かにしていきます。つまり学習することなしにヒトは人になれないし、幸せになることもできないのです。そういう意味で学習することは皆さんの権利なのです。自分の殻に閉じこもらず、自分の外の世界に目を開いて、たくさんの人々とかかわって生きていくことが大事です。

外の世界に目を向けるということは、時に辛いことでもあります。紛争やテロに翻弄され傷ついた人々や、貧困に苦しむ人々に関心を寄せることはとても勇気がいることです。しかし勇気を振り絞ってそこに目を向けると、自分の中に様々な疑問が生まれてきます。

「なぜ、人々は憎しみ合うのか?」「どうしたら、互いに手をとり合って生きていくことができるのか?」次から次へと疑問が湧いてきます。こうした疑問や問いが自分の中に生まれていく過程を、和光高校では「学び」「学習」と呼んでいます。ですから、和光高校の授業は時々、にぎやかになります。それは教師の講義を黙って受け入れるだけというような授業が少ないからです。授業中に新たに生まれた疑問、質問はその教室の宝です。新たな疑問が生まれない学びは、本当の学びとは言えません。

和光高校の授業では、このような生徒たちが問いや疑問を自らの力でどれだけ生み出すことができるかを大切にした授業づくりを目指しています。そのために生徒同士の討論や発表、フィールド・ワークを通して自分の頭で考えることを大切に、授業を進めています。答えはひとつではないのですから。

さあ、これから三年間、たくさんの人と関わり、おもいっきり悩み、心の底から楽しむそのような和光ライフを充実させてください。

 

2018年4月10日 和光高等学校 校長 松山 尚寿

和光高等学校の入学案内の資料一式を無料で送付しています。

資料請求