社会に眼をむけて「自分」を成長させよう

橋本 暁

  和光中学高等学校 校長 橋本 暁 

 

高校の3年間というのは、人生の中で最も貴重な期間の一つだと私たちは考えています。授業で多くのことを学び、そして仲間と関わって様々なことを経験する時間だからです。また、高校生活も後半になれば、自分が大人になったらどんなふうに働いて、どんなことをして生きていくのだろうか、ということも意識する人も多くいます。高校卒業時の選択が自分の仕事の方向性につながっていくこともあります。まずは大学・専門学校などへ進学という人が世の中には多いし、和光でも圧倒的に進学する人が多数派なのですが、高校は次の学校に行くための通過点ではありません。高校生活自体が充実していることが何よりも大事だと思います。

充実している高校生活とは、いろいろな学びや体験から自分を成長させることだと、私たちは考えます。みなさんが生きていく社会が、どのような社会なのかを考える学習が和光高校には、たくさん用意されています。与えられた課題をこなし知識を詰め込むというだけではなく、何が問題なのかを自分で発見し、仲間と語りあう授業があります。現場に足を運び、教室の外で話を聞いたり、見学したりする機会を多く設けています。

自治活動もまた学びの場です。和光では、生徒に多くの決定権がゆだねられ、生徒たちの話し合いで様々なことを決めています。意見の異なる人と考えをぶつけて話し合い何かを決めていく、それはまさしく社会の中で民主主義を実践していくことと同じではないでしょうか。クラブ活動も顧問が一方的に指示をするのではなく、部員たちの間で自治的な活動として取り組まれているのが和光の特徴でしょう。

みなさんは、いつかは学校という枠を飛び出して社会の中に出て働いて生きていくことになります。その時に、社会について考えたこと、みんなで話しあって決めた自治の経験、和光に集う個性豊かな仲間や教師との交わりは必ず役に立つと確信しています。

人間は、社会の中で他者と関わってお互いに助け助けられ生きていくのだ、と私たちは考えていますが、学校もそのような場の一つです。

みなさんの和光での3年間が充実したものであり、自分の成長が実感できるのなら、私たち和光の教師にとってこんな嬉しいことはないのです。


校長ブログは、和光中学高等学校校長の橋本が、和光の教育や教育全般についてみなさんに送るメッセージです。こちらもご覧ください(不定期掲載)。