ごあいさつ

平和な未来を切り拓く学園の教育

小森 陽一 和光学園理事長

2022年は、和光学園が1933年に創立されて89年になります。 33名の子どもと7名の教師からの出発でした。

戦時下で廃校の危機にも直面しましたが、第二次世界大戦後は、小学校だけでなく幼稚園、中学校、高等学校を開設し、生徒と保護者、そして教職員が三位一体となる教育活動を行って来ました。

こうした和光学園の教育活動をふまえて、1966年に和光大学が創立され、今年で57年になります。現代人間学部、表現学部、経済経営学部の三学部六学科と大学院社会文化総合研究科を置いています。

幼稚園から大学まで、和光学園では自由で自発的な学習活動を大切にして来ました。一人ひとりが、自らの意志と興味関心に即して、学びの可能性を切り拓いていけるような努力を、和光学園の教職員は続けて来ました。

2月24日にロシアによって始められた、ウクライナへの軍事侵攻についての報道が、毎日メディアにあふれています。それぞれの年齢なりに、子ども、生徒、学生たちは、この二一世紀の戦争状況に対して、心を痛めていると思います。

和光学園は、平和教育をとても大切にして来ました。あらためて国際社会において、日本国憲法九条の思想に基づく、どのような実践が可能なのか、それぞれの年齢の学習者と共に考えていきたいと思っています。一人ひとりの思いに応答出来る和光教育を目指します。